センバツで導入される新基準の低反発バット、高校野球の指導者にとっては野球が変わるかもしれないと戦々恐々だが、選手はそのバットでの甲子園1号を目指し、燃えている。
低反発バット第1号は?
昨年秋も低反発バットを使って戦っていたチームがあるが、甲子園大会で導入されるのはセンバツが初となり、誰がこのバットで甲子園第1号を放つのかが注目される。
選手も第1号を放つための熱を高めている。高校通算44本塁打の関東第一の主将・高橋徹平選手は、「低反発になるので、第1号、打ちたいなと思います」と話す。米沢監督も「低反発のバットで飛ばないんですけど、彼だけはかっ飛ばしている」と話し、第1号の期待をしている。
巨人・岡本和真選手に憧れる。「力感のない感じにしているところ。岡本さんは広角に打てる。自分も甲子園で左右センターと、最低でも3本打ちたい」と話し、岡本選手が智弁学園時代にセンバツで1試合2本塁打を放っており、それを超えるとした。また、明治神宮大会では決勝で作新学院に敗れ、対戦したい投手に小川哲平投手を挙げ「名前も一緒で神宮でヒットを打てなかったのでリベンジしたい」と話した。
関東からは常総学院の武田勇哉選手も第1号を狙う。高校通算11本のスラッガーで、「前のバットより芯に当たっても飛ばないけど、あと1カ月で対応していきたい」と話し、Youtubeで甲子園の特徴を分析、右から左への浜風を利用するホームランを放つ。
関西からは大阪桐蔭、ラマルギービンラタナヤケ選手は高校通算28本塁打のスラッガー。「ミートすればスタンド、自信があります」と話し、木製バットで練習を続けて確実に芯でとらえる技術を磨く。「難しいところはあるけど、以前のバットよりも打てるようになりたい」と話した。徳丸快晴選手も「詰まったり打ち損じたら飛ばないけど、芯でコンタクトできれば以前のバットとさほど変わらない」と話し、「強い打球を打って、シングルより二塁打。長打が出づらくなるかもしれないけど、その分、長打を打てば効果的だと思う」と逆に長打を増やすとした。
広陵の只石貫太選手も「最近では強い打球が飛ぶようになってきた。手応えはあります」と徐々に新基準バットに対応していると、健大高崎の箱山遥人選手も「守備では世代ナンバー1の捕手と評価していただけるように活躍して、バッティングでは低反発バットに変わるので、チームバッティングを意識しながら、低反発バットで甲子園1人目の本塁打を打ちたいです」と話した。
プロで注目される選手が甲子園でどのような打撃をするのか、これによって今後の高校生野手の打撃の見方が変わってくる、これまでの感覚を変える必要が出てくるかどうか注目したい。











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